DHA・EPAの効果

 DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)は魚(特に青魚)の脂に多く含まれる高度不飽和脂肪酸と呼ばれる必須栄養素です。この栄養素は、体で作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。
 では、詳しい効果をみていきましょう。

学習機能の向上
 DHAは脳の細胞の中に入り脳細胞を柔らかくし、情報の伝達性をよくさせるとともに、細胞を活性化させます。活性化させると学習機能を向上させ、スポーツをすればするほど上達し、学習することで知識・経験・判断力が豊かになります。
 胎児の発育や、知識を早いスピードで吸収していく乳幼児にとっても必要な栄養素です。これは幼児や子供だけでなく、成人や老人になっても有効な栄養素です。
 「日本人の子供の知能指数が高いのはDHAを含んだ魚を食べているからだ。」と海外で言われています。

ガン・アレルギー作用を抑える
 DHAの働きとして、抗ガン作用と抗アレルギー作用が注目されています。乳ガンや大腸ガンの急激な増加、炎症、アレルギー疾患の発生率が高くなっているのは、魚の摂取量が減ってきていることと相関性があるといわれています。
 DHAにはガンを発生させる発ガン物質(プロスタグランジン)を抑える効果があり、摂取し続けることでプロスタグランジンを正常化にしたり増やさないように抑えることができます。
 アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・気管支ぜんそく・食物アレルギー・花粉症などのアレルギーは、体内に入った抗原(アレルゲン)を排除しようと、ヒスタミンやロイトコリエン、PAFといったものが過剰に生産されることが原因でおこります。
 DHAは、その中のPAFをつくるところを阻害することができ、アレルギーを抑える効果があります。

コレステロールを下げる
 血管や血中のコレステロールの値が高いと、動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞・心臓発作といった成人病の原因になります。 
 そんな成人病を予防してくれるのがDHA・EPAなのです。DHA・EPAを摂取することで血をサラサラにし、コレステロールの値を下げ、善玉コレステロールを増やしてくれます。
 また、DHAと仲間のEPAは血栓予防や中性脂肪を減らす働きををしてくれます。
 このことから、成人病予防のほかダイエットにも有効と言えます。