どんな努力をしているの?

(1)禁漁期間の設定(産卵時期の魚を守るため、産卵期は魚をとらない。また、生まれてくる魚たちを守ってやる)
(2)保護区の設定(魚が卵を産む場所を守るために、この場所では魚をとらない)
(3)網目の拡大(小さな魚が網に入っても逃げられるように網目を大きくする)
(4)海を守る運動の推進(海を汚す原因となっている、有害合成洗剤は使わない。海浜清掃を行い、海をいつまでもきれいにするための取り組みを行う。)
 (5)つくり育てる漁業(稚魚(魚の赤ちゃん)や稚貝(貝の赤ちゃん)を海に放流して、大きくなってからとる。)

資源管理



つくり育てる漁業とは?

魚はたくさんの卵を産みます。でも、卵や稚魚の時に他の魚に食べられたり、エサが見つからなかったりして、ふ化してもすぐにそのほとんどが死んでしまいます。生き残って親になれるのはほんの少しです。
 そこで、この卵から稚魚になるまでの一番弱く、他の魚に食べられてしまう期間を、人間が手をかしてやり、小さな魚たちが自分の力で、敵からも身を守れるぐらいまで、守り育ててから、魚たちのエサが多く外敵 が少ない海に放流してやり、自然の中で大きく育てて魚たちを増やすことをつくり育てる漁業と呼んでいます。
 全国で、たくさん放流されているものとしてはタイ、カレイ、ヒラメ、ガザミ、クルマエビ、ウニ、ホタテ、サザエ、サケ・マスなどがあります。
 現在では、栽培漁業 の技術が発達し、成長の早い魚を開発したり、オス・メスを産み分けて生産する技術も開発されてきています。
 京都府においても、マダイ・ヒラメ・サザエ・アワビ・クルマエビが毎年たくさん放流されています。特にマダイについては、「マダイの里」と呼ばれる放流場所が造られており、毎年数十万尾のマダイ稚魚がその場所を中心に放流されています。
 しかし、栽培漁業は、小さい魚が大きく育ってからとらなければ効果がありません。ですから、漁師のみなさんは、小さな魚が網に入っても、網の外に逃がしてやったり、網目のサイズを大きくし、小さな魚が入っても網の間から逃げられるようにして、小さな魚はとらないように努力しています。
 ただ、魚をとるのは、漁師の人だけではありません。海で魚釣りをして遊ぶみなさんもたくさんの魚をとっています。京都府の海では年間約60トンの魚が漁
師以外の人たちによって釣られていると言われています。ですから、海で遊ぶみなさんの「小さな魚は逃がしてあげる」という協力も必要になってきます。





 
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