魚に含まれる栄養素
~魚にはたくさんの栄養が含まれています~

 家庭の食卓に魚料理を増やすことで、家族みんなの健康、特に育ち盛りの子供には健やかな発育、働き盛りのお父さんには生活習慣病の予防につながります。
 ここでは魚介類に含まれる主な栄養素をご紹介います。

タンパク質
お魚には、お肉に負けない良いタンパク質があります
 
 お肉のほうがお魚よりタンパク質が多い・・・と思っている人が多いようですが、これは間違いで、だいたい同じくらいなのです。お肉にもお魚にも平均20%くらいのタンパク質が含まれていますが、体の中で利用される量は、お肉よりお魚のほうが多いのです。さらにお魚のほうに消化されやすいタンパク質が多く、赤ちゃんからお年寄り間で無理なく食べることができます。



カルシウム
牛乳に負けないお魚のカルシウム

 牛乳はカルシウムの補給として有名ですが、煮干(いりこ)などの小魚は、それ以上にすばらしいものです。また、まるごとそのまま食べることにより、カルシウムの吸収をよくするビタミンD(内臓に含まれている)も同時に補給できます。


タウリン
ノリや貝、タコやイカにはタウリンがいっぱいです
 
 タウリンを多く含むのはノリ。お魚の場合は、普通肉よりも血合肉に多く含まれています。さらに貝やタコ、イカもタウリン補給にピッタリです。
 タウリンの主な働きは
①血圧を正常に保ち、血栓や心筋梗塞を予防します。
②血液中の悪玉コレステロール(LDL)を減らして、善玉コレステロール(HDL)を増やします。
③血液中の中性脂肪を減らします。
④視力の衰えを防ぎます。
⑤新生児の脳の発育を促進します。



EPA
EPAの働きは、あなたの体のおそうじ番です
 EPA(エイコサペンタエン酸)という、すばらしい働きをする高度不飽和脂肪酸が注目されています。これはシーフードだけに含まれている栄養素で、脳血栓や心筋梗塞などの成人病を予防する働きを持っています。

DHA
血液をきれいにし又、脳細胞をつくる栄養素
 DHA(ドコサヘキサエン酸)は血栓をできにくくしたり、悪玉コレステロール(LDL)を減らす働きがあります。DHAは脳細胞を活性化させ、頭の回転をよくする働きもあり、こうしたことから「魚を食べると頭が良くなる」と言われています。また、高齢者の痴呆症などの治療にも効果があると言われています。

EPA・DHAを含む魚たち(魚肉100g中の含有量)     
食品名 EPA DHA  食品名 EPA DHA
 マイワシ  1381  1136 ウルメイワシ 275 633
 マグロ  1288  2877  ニジマス 247  983
 サバ  1214  1781  カレイ  210  202
 ブリ  898  1785  アユ  201  136
 サンマ  844  1398  コイ  159  288
 ウナギ  742  1332  マダイ  157  297
 サケ  492  820  ヒラメ  108  176
 アナゴ  472  661  カツオ  78  310
 イカナゴ  454  615  イカ  56  152
 アジ  408  748  タラ  37  72
     (単位:mg)





 
 
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