漁師さんの一日の生活ってどんなの?

 漁師さんの生活は季節によって、また、漁業種類によってもちがいますから、ここでは代表的な定置網漁業と底曳網漁業を営む漁師さんの生活を紹介します。

まず定置網漁業を営む漁師さんの場合
【夏の場合】
 朝の4時ぐらい、うっすらと明るくなり始めるころに出港します。冬は出向するのが朝の6時くらいになります。
 漁場まで30分ほどで到着し、網上げの作業が開始されます。(1時間ほどかかります。)港に帰ってきて、出荷作業(魚の種類別、大きさ別に箱詰め)
これでいったん作業は終了(8時頃)それぞれの家に帰り朝食となります。
 この後は、網の修理・網洗の作業が行われます。この作業がないときは、自分の船に乗り海に出て、釣りなどの漁業をします。


底曳網漁業を営む漁師さんの場合
 底曳網漁業の場合は6月から8月の間は禁漁期間となっています。
【4月~5月と9月~10月の生活】
 この時期は、主にカレイ・キス・ハタハタなどをとる時で、夕方出港し、漁場に到着すれば、2日間操業した後市場に帰ってき、魚の種類・大きさ別に分けて市場に並べれば作業は終了となります。そして、一日の休みがあり次の出港にそなえて体をゆっくり休めます。

【11月~3月の生活】
 この時期は主にズワイガニをとるときですが、この時期は海が荒れることが多く、出向できる日がとても少ないときです。(少ないときは1ヵ月に10日ぐらいしか海に出られないときがあります。)ですから、漁師さんたちは、海に出られるときは休みなく出港します。この時の生活は、夕方出港し、夜中にずっと操業を行い、朝市場に帰ってきて、ズワイガニを市場に並べ終わると、すぐにまた出港するというきびしいものです。ただし、海が荒れて出港できないときは、網の手入れや船の点検などの作業を行います。



 
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